CDC 米国疾病予防管理センター
H1N1新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)に感染した人の家庭内での注意!

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2009年4月25日18時30分(米国東部夏時間)
本文書は暫定的な指針を提供するもので、必要に応じて更新されます。

H1N1新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)に感染すると、発熱、咳、のどの痛み、体の節々の痛み、頭痛、悪寒、疲労感など、さまざまな症状を引き起こします。H1N1新型インフルエンザにより下痢やおう吐を起こす人もいます。H1N1新型インフルエンザ感染でおう吐や下痢も出る可能性があります。冬に流行するインフルエンザのように、ヒトのH1N1新型インフルエンザ感染の症状は軽症から重症までさまざまです。H1N1新型インフルエンザの感染によって肺炎、呼吸不全などの重い症状や、死亡することもあります。慢性疾患をかかえた人などは、H1N1新型インフルエンザによって重症になり易いこともあります。時にはH1N1新型インフルエンザウイルス感染と同時にあるいは感染後に、細菌感染が起こることもあり、肺炎、耳感染症、副鼻腔炎などを発症することもあります。 

下記の情報は、H1N1新型インフルエンザが大流行している間、発症した人を家庭内で安全に養生するのに役立ちます。

【H1N1新型インフルエンザ感染の広がり方】
H1N1新型インフルエンザウイルスは主に、咳やくしゃみなど呼吸器からの飛沫を介して人から人へ広がって行くと考えられています。感染した人の咳やくしゃみからの飛沫が空中を飛んで近くにいる人の口や鼻に付着すると感染が起こります。H1N1新型インフルエンザウイルスは、人が他人または物に付着した呼吸器からのウイルスの飛沫に触り、その後手を洗う前に自分の口や鼻(または他人の口や鼻)を触ることによっても広がります。

H1N1新型インフルエンザにかかって家庭内で養生する人は:
(1)妊娠中、または糖尿病、心疾患、喘息、肺気腫などの健康障害がある場合は、何か特別な治療が必要になるかどうか医師に相談する
(2)抗ウイルス薬を服用すべきかどうか医師に相談する
(3)発症後7日間、そして熱がなくなるまでは外出を控える
<・・・・・・・以下5項目あります・・・・・・・>

【H1N1新型インフルエンザの症状を軽減するのに役立つ内服薬】

正しく安全にくすりを使用するために医師や薬剤師に相談をしましょう
抗ウイルス薬は時にH1N1新型インフルエンザの症状を軽減するのに役立ちますが、処方箋が必要です。ほとんどの人はインフルエンザから完全に回復するのに抗ウイルス薬は必要ではありません。しかし、重症のH1N1新型インフルエンザ合併症のリスクが高い人、またはH1N1新型インフルエンザの症状が入院を必要とするほど重症の人には、抗ウイルス薬が有効であることがあります。抗ウイルス薬は1才以上の人が利用することができます。あなたが抗ウイルス薬が必要かどうか、医師に相談しましょう。

H1N1新型インフルエンザ感染では細菌感染を合併したり、細菌感染を併発したりします。したがって、抗生剤を服用する必要がある人もいます。症状がさらに重症で長く続いたり、あるいは良くなったように見えてもその後再び悪化するようなケースでは、その人が細菌に感染している可能性もあります。心配であれば、医師に相談してみましょう。

警告!H1N1新型インフルエンザにかかった小児や十代の人にアスピリン(アセチルサリチル酸)を与えてはいけません。稀に、それによりライ症候群と呼ばれる、重症な疾患を引き起こす可能性があります。ライ症候群についての詳しい情報は、米国国立衛生研究所(NIH)のホームページ、
http://www.ninds.nih.gov/disorders/reyes_syndrome/reyes_syndrome.htmをご覧ください。

(1)市販のかぜ薬やインフルエンザ治療薬の成分ラベルを見て、アスピリンが含まれていないか確認して下さい。
(2)H1N1新型インフルエンザにかかった十代の人は、症状を和らげるためにアスピリンの入っていない薬、例えばアセトノフェン(Tylenol(R))やイブプロフェン(Advil(R), Motrin(R), Nuprin(R))などを飲むことができます。
(3)発熱や痛みは、アセトアミノフェン(Tylenol(R))またはイブプロフェン(Advil(R), Motrin(R), Nuprin(R))または非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)で治療することができます。こうした薬には次のようなものがあります:

 一般名
 商標名
 アセトアミノフェン  Tyleno(R)
 イブプロフェン  Advil(R), Motrin(R), Nuprin(R)
 ナプロキセン  Aleve

<・・・・・・・以下4項目あります・・・・・・・>

H1N1新型インフルエンザに関係のない市販の薬や処方薬を飲むときは、医師または薬剤師に確認をしましょう。H1N1新型インフルエンザの症状を治療する医薬品についての詳しい情報は、FDA(米国食品医薬品局保健・人的サービス局)のホームページ、http://www.fda.gov/fdac/features/2005/105_buy.html をご覧ください。

【緊急に受診が必要な場合】
家庭内で養生している感染者で、次の場合はただちに病院に行き、治療を受けて下さい:
(1)呼吸困難、または胸痛がある
(2)くちびるの色が紫色または青く変色している
(3)おう吐があり、液体を飲んでも戻してしまう
<・・・・・・・以下3項目あります・・・・・・・>

【家庭内でのH1N1新型インフルエンザ感染が広がるのを抑える方法】
家庭内でH1N1新型インフルエンザ感染者が養生する場合、自分自身や他の発症していない人を守るための最も重要な方法は次の事項です:

(1)発症した人をできるだけ他の人から遠ざける(「発症した人の家庭内での居場所」を参照)
(2)発症した人には、咳をするときは口を覆うこと、咳やくしゃみの後には特に、手を石鹸と水、またはアルコール入りのハンドクリーナーを使って頻繁に洗うよう、念を押す
(3)家庭内の人全員に、手を石鹸と水、またはアルコール入りのハンドクリーナーを使ってこまめに洗うようにしてもらう
<・・・・・・・以下1項目あります・・・・・・・>

発症した人の居場所
(1)発症した人は家の中の共用部分から隔離された部屋に休ませます。(例えば、あいている部屋、可能ならばトイレ付き)。その部屋のドアは閉めたままにしておきます。
(2)H1N1新型インフルエンザを発症した人は、受診が必要でない限り、熱があるとき、または他人に感染させる可能性がある間は、外出を控えるべきです(成人では発症後7日間、小児では発症後10日間)。
(3)発症した人が外出する必要がある場合(例えば受診するため)、咳やくしゃみをするときは鼻と口を覆い、あればゆったりとしたサージカルマスクを着用すべきです。
<・・・・・・・以下2項目あります・・・・・・・>

家庭内の他の人を感染から守る
(1)発症した人は看護者以外の人による訪問を避けるべきです。用事は訪問ではなく電話ですますほうが安全です。
(2)可能なら、発症した人の世話は、家庭内の成人一人だけにします。
(3)妊婦が感染者の世話をするのは避けましょう(妊婦はインフルエンザによる合併症のリスクが高く、妊娠中は免疫力が低下していることもあります)。
<・・・・・・・以下4項目あります・・・・・・・>

あなたが看護者であれば:
(1)発症した人と直接向かい合う接触は避けます。
(2)発症した小さな子供を抱くときは、子供のあごを自分の肩にのせて、咳をあなたに向かってしないようにします。
(3)発症した人に触ったり、使ったティシュを処理したり、洗濯物を扱ったりした後は、手を石鹸と水、またはアルコール入りのハンドクリーナーを使って洗いましょう。
<・・・・・・・以下3項目あります・・・・・・・>

サージカルマスクやN95マスクの着用
(1)発症した人との密接な接触(約2m以内)はできるだけ避けましょう。
(2)発症した人と密接な接触が必要な場合(例えば発症した幼児を抱く)には、密接な接触の時間をできるだけ少なくし、サージカルマスクまたは使い捨てのN95マスクその他をつけるようにしましょう。
(3)顔にぴったり合うN95マスクは、サージカルマスクでは端から吸い込まれてしまう小さな粒子を、フィルターで除去できますが、サージカルマスクに比べると、N95マスクの正しい着用では息苦しくて長時間の呼吸には向いていません。サージカルマスクやN95マスクに関する詳しい情報はwww.cdc.gov/swinefluにあります。
<・・・・・・・以下5項目あります・・・・・・・>

家庭内の清掃、洗濯、ごみの処理
(1)発症した人が使ったティシュや使い捨ての物は屑かごに捨てましょう。使用したティシュやその他のごみ類を触った後は手を洗いましょう。
(2)物の表面(特にベッドの横のテーブルの表面、トイレの表面、子供のおもちゃの表面)は、家庭用消毒薬で、製品ラベルに書かれた使用法にしたがって、拭いてきれいにしておきます。
(3)発症した人のテーブルクロスや食器類は別にして洗う必要はありません。しかし、まずそれを十分に洗ってからではないと他の人が使ってはいけません。
<・・・・・・・以下2項目あります・・・・・・・>

さらに詳しい情報
米国疾病予防管理センター(CDC)ホットライン (1-800-CDC-INFO)は、1日24時間、週7日間、英語とスペイン語で利用できます。 

 

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